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2014年9月30日

聖職者の獣に挑む ‐TGS2014- ③

  見ていたのは神か獣か、知らぬほうが良いと言うは拓く者フレーキ。
  それはさておき、再チャレンジの舞台が整った。初戦は文字通り何も出来なかったが果たしてリベンジなるか。




◇作戦を練る

  並んでいる間にK君と武器の感触、リゲインの回復量、マップルート、アイテムの場所、ボス攻略など互いに得た情報を交換していく。そこで油壺の話になると目から鱗を落とすK君。彼は油壺を使わずに火炎瓶単体で攻撃したそうだ。それでいてボスの体力を半分まで削っていた。もしかしたら油壺を使えば行けてたんじゃないだろうか……悔やむK君だがチャンスはまだあるのだ。リベンジを果たすべく有用な案を出していく。

  K君も井戸の広場の階段で一度やられてしまったらしく、ここの敵は誘い出しをして井戸を回り込んで突っ切るという作戦で意見が一致した。また、道中は極力火炎瓶と油壺を拾いボス戦でそれらを駆使していく。使用武器はK君は斧の感触が良かったらしく次も同じ武器で行くそうだ。自分は好みの武器は石槌だが与ダメージ量に比例するであろうリゲイン量がそれほどでもなかったことと、ほかの武器も試してみたいという思いからノコギリ鉈に気持ちが傾いていた。

  そうしてしばらく待っていると再び試遊台前の列に案内される。見上げると上のモニタには別の映像が流れていた。

獣のオブジェのメイキング映像だ。設置スタッフと比べるとその大きさが良く分かる。

左手だけでこの大きさ。主人公を掴み軽々と持ち上げることからもやはり等身大のオブジェなのだろう。

  ここで30分ほど待つ間になんと4人もクリア達成者が出た。なんというグループ、みな拍手の中Tシャツを受け取り満足げだ。 そのうちの1人の青年に声をかけた。使用武器はノコギリ鉈で対ボス戦では反時計回りに攻撃を躱しながら戦ったようだ。また最初は双刀を使ったそうだがとても敵わずボスにボコボコにされたとのこと。そこで彼はノコギリ鉈に持ち替え上記の戦法で見事獣を撃破したのだ。おめでとうございますと祝福し、新進気鋭のハンターは颯爽と去っていった。

  やはりノコギリ鉈なのか……しかし自分は聖職者の獣には近づきたくなかった。一度目のような掴み→叩き付けから突然行動不能に陥るのが怖ろしいのだ。ここはまず油壺+火炎瓶で出来るだけ削り残りは近接で戦おうと心に決める。

  自分の番が回ってきた。




◇まだ見ぬ奇妙な敵

  試遊台は一度目とは違い列から見て奥の目立たない所だった。コンパニオンの女性にバッヂを付けてもらい簡単な説明を受ける。ヘッドフォンを装着してコントローラを握りボタンを押す。もはやヤーナムに飛び込む儀式のようなものだ。

  武器はノコギリ鉈を選び、開始早々にカメラを最速リバースにする。モニタは42型とかなり大型で、立ち位置がかなり近く画面端が見づらいので一歩後ろに下がった。マップとアイテム配置は頭に入っている。ほぼ全ての敵をやり過ごしガスコインのいる橋まで来た。
  ガスコインを起動し2体の獣にけしかける。その間に自分は反対側の階段に降りて行く。この先には火炎瓶と油壺が2つずつと水銀の弾丸が4つ落ちているのだ。この武器庫のようなエリアに入るとアイテムの前に見慣れない敵が。

  その敵は明らかにヤーナムの住人でも犬でもましてや獣でもない、もっと異質なもの。人型のようではあるがその体は極端に小さく下半身は泥のようなエフェクトに埋もれていた。そう、これはまるで使者だ。

ビジネスデイ初日に公開された使者のスクリーンショット。オンラインの非同期要素を媒介すると言われている。試遊で見た使者のような敵は画像のような四体一塊ではなく単体で、巻物も持っておらず色は黒かった。


  実は一度目の試遊ですでに見つけていたのだがその時は様子を見ているうちに逃げられてしまったのだ。二度目の試遊の目的は聖職者の獣とこの使者のような敵の撃破の二つになっていた。今回は敵に見つかると同時に走って近づき無事倒すことができた。ドロップしたアイテムは輸血液2個で、その後他のアイテムも回収し橋に引き返す。使者についてのさらに詳しい話は後日投稿する記事で取り上げようと思う。

  橋の上ではガスコインが2体の獣を相手に死闘を繰り広げていた。この獣がドロップするすえた臭いの丸薬が欲しいのでガスコインに加勢するが、誤ってガスコインに攻撃を当ててしまった。再びガスコインに銃口を向けられる…!と肝を冷やしたが敵対はしていない。どうやら2発までの攻撃なら怒ることはないようだ。しかしこれ以上共闘しては今度こそ敵対してしまうかもしれない。丸薬は諦め戦い続けるガスコインを背にボスエリアに向かった。例によって大男とカラスの横をすり抜け大門をくぐる。いよいよボス戦だ。




◇再戦

  再びここまで辿り着いた。順調に来たので時間は充分、落ちているアイテムも把握していた分をすべて回収してきたため輸血液は10個ほど、火炎瓶7つに油壺5つと好成績だった(8:6だったかも?)。これならいけるかもしれない……小さく暖かな希望を手にし、飛び降りてきた聖職者の獣と対峙した。


3本目の足と言わんばかりに巨大な左腕を駆使しながら近づいてくる獣。狂気の滲む威圧感が、狩られているのはこちらなのではと思わせるほどの恐怖を植え付ける。

  早速油壺を手にし投げるタイミングを窺う。火炎瓶を投げても獣が動き回るせいで外してしまうシーンをこれまでに何度か見てきた。貴重なリソースは確実に使用していきたい。狙うは攻撃後の硬直、間合いを調整して攻撃を誘い油壺を投げる。当たった!しかしすぐさま次には繋がず、落ち着いて二度目の攻撃に合わせ本命の火炎瓶を叩きこむ!
  油に塗れる獣に触れた小さな火は爆発にも似た大きな炎となり、獣は悲痛な叫び声をあげた。ダメージ表示は450、獣の体力ゲージのおよそ2割ほどだ!手持ちの油壺と火炎瓶はまだ4セット残っている。いける……!

  その後も同じ要領でダメージを稼いでいく。途中、壁際に追い詰められて攻撃を受けたり、獣が急に体を丸めたため投げた火炎瓶が外れることもあったが回復アイテムは潤沢、火炎瓶も油壺の数を上回っているのでさほど問題にはならなかった(緊張で手は震えていたが.…)。

  体力が4割ほどになったあたりで獣の左手の爪が伸びる。恐らく攻撃力の上昇とモーションの変化なのだろう。ここから先は未知の領域、攻撃を誘うのは悪手かもしれないと思いつつも形態変化中に隙を見せる獣にさらに火炎瓶を投げつける。
  当てた油壺と火炎瓶のセットは4つ。先程の目算の通り火炎瓶1つで2割のダメージなら後1発で倒せるはず……。迫る獣。左腕の振り下ろし→突き上げのコンボを躱し願いを込めた火炎瓶を投げた――。

  燃え上がる炎の中、ゆっくりと地に崩れる聖職者の獣。

  倒した!念願のリベンジを果たしたのだ。あまりの嬉しさに思わずガッツポーズを取る(2のジェスチャーのようなジャンプは抑えた)。死闘を終えた達成感と、今までとは対照的な静寂に包まれた戦場の余韻に浸る。
  同時に周囲で拍手が起こった。おめでとうの声に振り返るとそこにはBloodborneのプロモーター北尾氏が。




◇Tシャツゲット!

  北尾氏はプロデューサーの山際氏と共にTGSのビジネスデイでBloodborneの動画配信をしていて、この日試遊で並んでいる最中にも何度か見かけたのだ。握手を求めたくも声を掛けられず諦めていたのだがここに来てお会いすることができた。
  振り返り驚いていると気さくに握手に応じてくれ、素晴らしいプレイだったと北尾氏。二、三言葉を交わしてスタッフからTシャツを受け取ると北尾氏からさらに特性のステッカーまでいただいた。

  感激し重ね重ねお礼を言うと、そこへ今度はBloodborneの山際プロデューサーが。目ざとく声をかけると山際氏も握手に応じてくれた。男に握手を求められても嬉しくないと思うが素晴らしいゲームに感謝する思いで手を握る。するとコンパニオンの女性が
「試遊時間はまだ7分残ってますよ」
道中を急ぎボス戦は強力な火炎瓶を多用したため数分で終えてしまったようだ。
「もう一度クリアしてもTシャツはプレゼントできませんが、残り時間是非楽しんでいってください」
と山際氏。時間がこれだけあればもう一度聖職者の獣を倒せるかもしれない。しかしBloodborneの魅力はボスだけではない。この世界を堪能したい、そう思い今度はヤーナムをじっくり探索するためコントローラを手に取った。




◇ヤーナムを歩く

  さっきはボス撃破のためになり振り構わず走り抜けたが、今回はヤーナムを味わい尽くすために隅々まで探索することに。気になっていたのは使者のほかにまだ2つあった。1つは事前に見た動画にあった、通行できない大きな門扉の横にあるレバーだ。ある動画ではレバーを引くもその結果を確認しないで先へ進んでいた……。恐らくこの門扉を開くものだと思われるが、ではその扉の先はどこに繋がっているのか。

  レバーの場所は獣が磔にされて燃えている大通りの一番後ろにある。そこを左に曲がると斧を持った大男がいるのだがここもついでに確認するとアイテムが落ちていることはなかった。少し戻りレバーを引くと、僅かな間を置いて門扉が開いた。新たな空間が開くこの感覚は堪らないものがある。……しかし短い試遊でこれほどまで広いステージを用意するだろうか。そう思いながら門をくぐると目の前には街人の死体が。不思議に思い周囲を見渡した所で気付く。ここはスタート地点だ。閉じた門は梯子の右にあった門で、この死体も開始直後に自分が戦った相手だったのだ。このレバーの仕掛けはショートカットだ。試遊で活躍することはないが製品版では多くのハンターを助けてくれるだろう。

  二つ目についてはなかなか面白いものが見つかった。長くなりそうなので次回の記事で使者のような敵と一緒に紹介しようと思う。

  そのまま進み井戸の広場に来た。奥に進んで油壺を拾うと死んだふりをしていた街人が起き上がり攻撃される。怯んだところで犬に囲まれ反撃も空しくそのまま倒れてしまった。あっけない幕切れだがヤーナムの街を堪能した。コントローラを置き試遊台を離れる。




◇試遊を終え

  試遊スペースから出ると再び北尾氏が声をかけてくれた。改めてお礼を言いブースを離れる。
  同じく試遊を終えたK君を見つけて合流する。戦果を訊くと惜しい所で獣に敗れてしまったそうだ。悔しさを滲ませるK君。ともに喜びを分かち合いたかったがそれは叶わなかった。
  再びの別れ。後になりツイッターだけでも連絡手段を訊いておくべきだったと後悔する。試遊に夢中でそのことが頭になかったのだ。来年、Bloodborneのオンライン上で互いに成長したハンターとしてまた会えるだろうか。そう思いながら獣のオブジェを背にし、幕張メッセを後にした。

戦利品のTシャツ、バッヂ、パンフレットと北尾氏から頂いたステッカー。4日間のTGSでBloodborneをプレイした人数は約1200人、そのうちクリアしたのは41人だそうだ。

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