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2014年9月28日

聖職者の獣に挑む -TGS2014- ②

  コンパニオンの女性に整理券を渡しついに試遊台へ。バッヂを胸ポケットに付けてくれたのち簡単な説明を受ける。
  魅惑の15分が始まる。




◇いざヤーナムへ!

  ヘッドフォンを着けてコントローラを握り、ボタンを押すと武器選択画面に切り替わる。用意された武器は左からノコギリ鉈&散弾銃、斧&短銃、石槌&散弾銃、双刀&短銃となっており各々でスタイルが変わるようだ。ここは公開されたばかりのロマン溢れる教会の石槌を選択。敵のモーションを把握してないうちに特大武器を使うのはリスクを伴うが変形すると直剣になるので迷わずこれを選んだ。その後のロード画面でボタン配置を再確認。

  ヤーナムの夜が静かに始まる。

  独特な音と共に主人公が起き上がり目の前にヤーナムの街が広がる。月に照らされたヤーナムは一つ一つの建築物がまるで美術品のようでそれが遠くまで続いている。この先に異形の獣が待っているとは思えないほど静かで荘厳な街だ。

  時間が許されるならいつまでも眺めていたいがそうもいかない。すぐさまオプションでカメラをリバースに設定し素振りを始める。 石槌はやはり特大だけあってモーションは重いが、振ってみると意外とリーチがあるように見える。次にL1で直剣に変形して弱攻撃の連携を試すと、薙ぎ払いx2→縦斬り→突きと独特な連携で、振りが速く横に広い攻撃も出来る優秀なモーションだった。また今作は攻撃中に変形ボタンを押すと通常とは違うモーションの変形攻撃が繰り出せる。出の速い直剣で攻撃した後にL1を押せば威力の高い石槌に変形しながら敵に叩き付けることができるのだ。

  次に馬車の陰から出てきた最初の敵を相手にロック時の挙動を試す。通常時の×ボタンは任意の方向にローリングするがロック時はステップへと変わる。このステップはローリングよりも非常に素早く移動でき硬直も短い。使いこなせばかなり素早い戦闘ができそうだ。×のみで後方、↑と×で前方、←→と×でターゲットを中心に円を描くようにステップする。PVにあった敵後方への回り込みは何か条件があるのか自分には出来なかった。もしかしたら敵に密着した状態で前方か横にステップすれば出来るのかもしれない。

  ある程度試したら敵を倒し梯子を登る。梯子は×を押しながら登って行くがスタミナが減らない。変に思い×を離すと速度も変わらないのでどうやらダッシュ登りがなくなったようだ。ただそれでも割と素早く登るので問題はなさそう。飛び降りと滑り降りは先を急ぐ余り試すのを忘れてしまった。

  敵を倒しながらアイテムを回収していく。試遊で用意されたアイテムは恐らく全部で6種類。そのうち重要なのは輸血液、火炎瓶、油壺の3つ。これらをなるべく多く手に入れてボスに臨みたいところだ。

  • 輸血液 ・・・回復アイテム。今作は回復アイテムに限り△ボタンで使用する。使うと瞬時に回復する。回復量は最大HPの5割ほどだった。
  • 水銀の弾丸 ・・・左手に装備した銃の弾丸。銃が使える状態でL2を押すと発射する消費アイテム。リロードの必要はない。敵の攻撃に合わせて撃つと致命の一撃に繋げることが出来る。
  • 石ころ ・・・主に集団の中の一体にぶつけて誘い出すのに使う。憶測だが壁や地面に当てれば銃を持った敵に撃たせることなく、また犬も吠えずに誘い出すことができるかもしれない
  • 火炎瓶 ・・・敵に投げて使用する。ぶつけた場所から半径1.5mほどの範囲に炎が及ぶので固まった複数敵にも有効。
  • 油壺 ・・・炎攻撃の威力を高めるアイテム。敵に投げてぶつけると油が付着し、たいまつや火炎瓶による炎ダメージを劇的に上昇させる。試遊版における最大火力となる。
  • すえた臭いの丸薬 ・・・試遊の終盤に出てくる強敵の獣を倒すとドロップする。公式のプレイ動画で確認したアイテムだが自分が倒したときは水銀の弾丸しか落とさなかった。丸薬というイメージ的に特定ステータスを一時的に上昇させるものだろうか。

  暫く進んでいくと井戸のある広場にたどり着いた。ここは一つの山場だ。まず近くにいる犬を倒し奥にある油壺を回収。次いで別の犬も倒すと離れた所から街人が銃を撃ってきた。銃撃の方を振り向くとさらに2人の街人と犬がいる。この近接タイプの二人と素早い犬を銃を持った街人が援護するのだろう。とてもバランスの取れたパーティだ。囲まれたら一瞬でやられてしまう。

  まずは猟銃を持った敵を狙う。Bloodborneでは主人公の銃は致命の一撃に繋げられるため威力が弱く設定されているが、敵の持つ銃は高火力だ。リゲインがあるので攻撃を受けても素早く反撃すれば回復できるが、一瞬でやられてしまってはリゲインも何もあったものではない。敵の数が多いので振りの速い直剣に持ち替えて、猟銃→犬→近接武器の順に倒していく。ダメージを負うも無事、山場を越えることが出来た。




◇狩人ガスコイン


  順調に進んでいき橋へと繋がる階段を上るとそこには強敵の獣が2体待ち構えていた。ここが次の山場だ。街人たちよりも2ランクほど上と思われるこの敵を複数相手にするのはリスクが高く、スルーができるかも分からない。ここであのPVを思い返す。主人公は1人ではなく2人でこの獣と戦っていた。協力者のハンターは後方から走って来て主人公を援護したのだ。橋の後方に向かう。するとそこには一際背の高い男が静かに立っていた。ガスコインだ。

  シルクハットを深く被るガスコインは斧と散弾銃で戦う同業のハンターだ。地面に斧を当てまるで居合のように勢いよく斬り上げる技が非常にかっこいい。打たれ強く高い攻撃力でガンガン戦ってくれるので慌てることなく2体とも倒すことができた。頼もしいガスコインに感謝しつつ途中の階段を降りて暗い屋内へと入っていき落ちているアイテムを拾うと、突然後ろから銃撃を受ける!PVの車椅子の老人が頭をよぎるが周囲に誰もいないことを確認してから拾ったのだ。おかしいと思いながら振り返るとそこにはなんと銃をリロードしているガスコインが!

  どうやらさっきの獣戦で自分の攻撃が当たり敵対してしまったようだ。割と離れた位置からの銃撃だったが、たったの一発で体力を5割も持っていかれた。もう一発食らえば終わってしまう。しかし相手のモーションを把握してない状態で下手に回復すると却って危険と思いこのまま建物から出ることにした(輸血液はエスト瓶より遥かに短いモーションで使えるが慌てていたため今までの癖が出てしまった)。
  出口付近に立つガスコインの横をすり抜けようとするとその大きな体で斧をブンブン振り回してくる。ローリングしながら必死に階段を駆け上がる!なんとか橋に出て距離をとりつつ背後からの銃撃も警戒。弾速の遅い街人の猟銃とは違いガスコインの散弾銃は主人公同様撃った瞬間に着弾するためジグザグ走行は効かない。カメラを後ろに向けて全力で走る!

  ある程度距離を取るとガスコインは諦めたのかなんとか逃げ切ることができた。橋の先には大きな門があり、その手前に大男とカラスの群れがいる。この敵が道中の最後の敵だ。時間もないし怒ったガスコインがこちらに来ないとも限らないので脇を走り抜けて門をくぐる。ついにボス戦だ!




◇聖職者の獣


  橋をしばらく進むと耳をつんざく悲鳴にも似た鳴き声と共に、建物の向こうから巨大な獣が勢いよく飛び降りてきた。画面下に長い体力ゲージと共にボスの名称が表示される。聖職者の獣だ。後ろ脚だけでなく大きな左腕も駆使しながらこちらに走ってくる様は威圧感が凄まじく、近づくにつれますます大きくなる体躯が絶望感をもたらす。


雄叫びをあげる聖職者の獣。その体はあまりに大きく月も飲み込んでしまいそうだ。


  逃げ出したくなる気持ちを抑えて獣と対峙する。油壺と火炎瓶の強力なコンボを決めたい所だが、まずは直剣から石槌への変形コンボで攻めていく。が、減らない!3連コンボで100ほどのダメージを与えるが体力が多いのでゲージの減りはほんの少しだ。また獣をロックして攻撃の届く距離まで近付くとカメラがフサフサの獣に隠れてしまうことがあった。獣の攻撃モーションも見づらくなるので戦術を変え油壺を手に取る。
  その矢先、獣の左手に体を掴まれてしまった! 強力な叩き付け攻撃だ。試遊を待つ間この攻撃で倒されたプレイヤーも少なくなかった。残った体力は微妙…やられるかと思いながらも危機一髪、なんとか持ちこたえることができた。胸を撫で下ろし緊張で震える手を抑えるようにコントローラを強く握る。しかしすぐさま別の不安が頭をよぎる。叩き付けられた場所がおかしいのだ。

  そこはなんと橋の欄干(手すり)と石像のわずかな隙間。カメラを回して見るが普通に入り込めるような場所ではない。深手を負った主人公がフラフラと起き上がり急いで逃げようとするがまったく移動できない…どうやらハマってしまったようだ。動けない主人公に聖職者の獣が容赦なく追い打ちをかける。輸血液で回復するも逃げられないのでどうすることも出来ずに蹂躙され、とうとう力尽きてしまった。




◇リトライ、しかし…


  トップ画面を落胆した面持ちで見つめる。動けなくなっちゃったんですよと震える声でコンパニオンの女性に言うと
「残念でしたね~。まだ時間はあるので頑張ってください~」
 と笑顔。試遊は15分以内であれば何度でもリトライできるルールだ。諦めずにボタンを押し二度目の武器は斧を選んだ。この武器は手斧から長斧に変形することができる。石槌よりも癖はないはずだ。

  気持ちを切り替えて再びヤーナムへ。最初の敵で斧を軽く試す。手斧で斬ったあとに変形攻撃するとリーチのある長斧でそのまま攻撃を繋ぐことができる。変形時の「ガチッ」と言う音も相まって実に爽快だ。
  試遊を待ってるときに見てて気づいたが梯子を登って少し進んだ所のショートカットを利用してる人が多くいた。これを使えば時間を稼げるだけでなく3体の敵を避けて進むことができるので使わない手はない。大通りに出て左側の階段を上り猟銃を持った敵の攻撃を躱しつつ進む。順調だ。敵を全スルーし急いでボスを目指す。

  山場にたどり着いた。街人と犬が複数いる井戸の広場だ。一度目は倒したが今は時間がないのでスタミナを確認し一気に駆け抜ける!が、敵がいない。犬は2体いるが街人がいないのだ。いないのなら好都合と階段まで走って行くとその先からゆっくりと降りてくる集団が!街人はここにいたのだ。集団は階段を塞いでいるのですり抜けることはできない。広い所に誘い出そうとしたその時、後ろから飛びかかってくる犬!慌てて振り返り応戦するとその後ろから今度は別の犬と銃撃のコンボを受ける。そこへさらに近接街人が加勢。逃げて態勢を整えたいが銃と犬がいては逃げ切れないかもしれない。攻撃は最大の防御、失った血をよこせ!とばかりにリゲインを狙って反撃を繰り出すが多勢を相手に回復は追い付くことなく、主人公はその場に倒れ込んでしまった。

  なるほどフロム。全力スルーのプレイヤーを見越してこの配置にしたのか。1度目のときは奥にある油壺を拾いに行ったからタイミングがずれて広場で戦うことになったのだ。見事な罠のはまりっぷりに開発の笑い声が聞こえてきそうだが、フロムらしさも感じられ悔しいような嬉しいような。
  3度目のプレイも出来たが時間はほとんど残されていなかった。再び井戸の広場まで来たがこの時点で残り10秒ほどだったのでヤケになって集団に飛び込んだらやはり倒されてしまった。 コントローラを置き試遊が終わった。




◇試遊を終えて


  ブースを離れ大きく息を吸い込む。クリアはならなかったが非常に面白いゲームだった。銃、変形武器、ステップ、リゲイン等新しい要素満載でこれらを駆使して攻略したいという思いにさせてくれる。またマップは妖しい雰囲気がよく出ていて遠景まで鮮明で美しく、棺桶や木箱、石像などオブジェクトの物量が尋常じゃない上さらにその一つ一つがよく作り込まれていた。またフレームレートは動画サイトで見るよりも遥かに滑らかで本来の動きを確認できたのが良かった。

  K君も試遊を終え合流する。聞くと彼も聖職者の獣は倒せなかったようだ。しかし斧と石槌を使い2回ともボスを体力半分の所まで追い詰めたという。 かなりの強者だ。
  ともに落胆しながら待っていたK君の彼女さんに報告。改めて礼を言い二人のハンターは袂を分かった。




◇諦めきれず


  時計を見ると14時近くになっており、プレイも含めて2時間半並んだことになる。TGS終了は17時。悔しい思いが再び沸き起こり昼食も取らずに再び整理券の列を目指した。K君も誘いたかったが彼女さんがいる手前声を掛けられなかった。

  例によってBloodborneの整理券は配布を中断している。スタッフに話を聞く。
 「大体30~40分に1回配布を再開してるんですよ。試遊の列が半分くらいになったら再開する感じですね。でもすぐ一杯になるんです」
これは貴重な情報!話は聞いてみるものだ。RPGさながら情報がどんどん集まる。早速Bloodborneの試遊の列を確認しに行くといい具合に半分くらいまで減っており、整理券の列も皆諦めているのかさほど混んでもいない。今がチャンスかもしれない。整理券の列に加わった。
  少し進んでも看板のBloodborneには中止のシールが貼られたままだ。慌てることはない。今再開してもすぐに終わってしまう。重要なのはタイミングなのだ。
  そんなことを思いながらふと振り返ると後方になんとK君が!やはり彼も諦めきれなかったらしい。しかし彼女さんは大丈夫なのか…後ろに少し戻り戦友と合流した。どうやら彼も同じように列の混み具合を見極め並んだようだ。

  列はだいぶ進み次第に後ろも混んできた。整理券の列は券を貰うまでに約30分かかる。もし券が貰えれば試遊まで2時間かかる列に並ぶが、もう一度並ぶことになればさらに30分が上乗せされてしまう。時計は14時半近く、TGSの閉館は17時だ。おそらくこれが最後のチャンス。祈るような気持ちで歩を進める。
  看板のBloodborneに中止のシールが貼られたまま直前まで来てしまった。黒骸骨が動く気配はない。このまま通り過ぎるしかないのか…K君と並び直そうかと話していると、スタッフがインカムで話し始めた。

  「……ブラッド………」

  会場の爆音で聞き取りづらいが微かに聞こえた!人は騒音の中でも興味のある単語は聞き逃さないというが正にそれだ!黒骸骨が動き出す。看板のシールを剥がそうと手を伸ばしたその先は


  「Bloodborne」


  アンバサ!!神は見ていた!今ならリーシュもペトルスも、弟子を攻撃されても対立しないウルベインも信じられる!(弟子はウルベインを攻撃すると対立する)
  整理券を握りしめる二人。待ってろよ聖職者の獣!ハンターの誠意を見せてやる!


続く     

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