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2014年11月29日

DARK SOULS II -SCHOLAR OF THE FIRST SIN 発売決定-

  なんとダークソウル2の完全版が発表された。内容は本編とDLC三部作にさらに新要素を加えたオールインバージョンだ。それも従来のプラットフォームだけでなく次世代機向けにハイスペック版も発売するとのこと。発売日は従来機版が本来Bloodborneの発売が予定されていた来年2月5日、ハイスペック版が4月9日だ。
  Bloodborneの延期はこれの影響によるものか。パブリッシャは別会社だし様々な事情があったのだろうとは思うがBloodborneが3月26日発売なのでPS4版もやりたい身としてはこのスケジュールはなかなかきつい。
  まあ決まったことをあれこれ言うより待つ時間も楽しみたいので、その追加要素や変更点の内容を見て行こう。





◇大型アップデート

  まず完全版の発売だがこれはダークソウル2を持っていない人向けのもの。既に持っている人は発売日である2月5日配信のアップデートによって同じ内容になるので従来機でプレイするなら新たにソフトを購入する必要はない。このアップデートはなかなかの規模のもので、調整は勿論のこと新NPCやイベントの追加、ストーリーと世界観の補完まで手を加えているそうだ。

  現段階で判明している調整内容は1周目と2周目以降のプレイヤーのマッチング、マッチングの基準となる総ソウル獲得量のプレイヤーによる任意の調整、マルチプレイ時間の緩和と報酬の見直しといったところ。どうやらマルチプレイにも注力するらしい。さらに快適なプレイができることを望む。

  個人的にはストーリーと世界観の補完が一番嬉しいポイント。今作は魅力的な素材を持ちながらもそれらが上手く噛み合わずパッチワークのような印象があった。デザインワークスのインタビューによればダークソウル2は開発の半ばまで来たところで、「ダークソウルとは何か」と根本を見直す必要に迫られたそうで、その結果ディレクターを交代することになったという。この話はそれだけで控え目に終わりその理由までは明らかにされなかったが、半分まで開発した作品を見直すということはこれまで作ってきたものを取捨選択し、さらには新たな構想を練らねばならないということだ。

  ディレクターは、自分の頭の中にあるゲームのイメージをスタッフに伝えて実際に形にしてもらうのが仕事だ。ゲーム性、世界観、グラフィック、ストーリー、サウンド、キャラクター等々。つまりディレクターが替われば当然ゲームもガラリと変わる。そして開発中にダークソウルそのものを見直ししたということは作品の方向転換をしたということ。しかしながら開発期間は半ばを過ぎ、全部を作り直す時間はないので既にある素材をベースにダークソウル然とした作品を目指す―。

  二人のディレクターの脳内にあるダークソウル2がミックスされ、その結果やや歪なものになってしまった。しかしこの続編が「ダークソウルであるため」には、それは避けられなかったことなのだろう。谷村ディレクターの心情と労力は察するに余りある。

  話がだいぶ逸れたが、今回はその部分の手直しと全体のブラッシュアップをするものと見ていいだろう。その結果どのような作品に仕上がるか。期待して待とう。




◇次世代機へ

  ダークソウル2はこれまでPS3、XBox360、PC(DirectX 9)の環境でプレイすることができたが、「SCHOLAR OF THE FIRST SIN」ではPS4、XBox One、PC(DirectX 11)にも対応することとなった。こちらは先述のアップデート内容に加え、スペックが上がったことによりグラフィックやパフォーマンス向上、さらにはシステムも進化するようだ。
  現段階で公表されているのはオンラインの強化、敵の新配置、ゲームデザインの刷新の3つ。

発表に伴い公開された画像。ホストと白霊3人、闇霊2人が見える。

クズ底のスクリーンショット。亡者の数が増えており新たな敵配置となっている。


  北米バンダイナムコのサイトではマルチプレイは最大6人と明言されていた。オンラインの強化とはまさしくこのことだろう。
  敵の配置も変わる。説明によると敵の数と「種類」に変更があるとのことなので、従来機では処理軽減のため削減された敵が追加されるものと思われる。
  「ゲームデザインの刷新」とはどのようなものだろうか。谷村氏のインタビューには「移動範囲の制限の緩和」とあった。移動制限と聞いて思い浮かぶのは敵対プレイ時の霧による通行制限だが、これが緩和されて行動範囲が広がるのだろうか。続報に期待しよう。

  ところで、上のマルチプレイの画像を見て気になることがあった。比較画像を用意したので見てほしい。

下2枚の画像はPS3版のもの。ハイスペック版では背景にあるドラングレイグ城の位置が変わっている。


  これは何を意味するのだろうか。単に従来のマップの相対的な位置を見直して背景の画の位置を変更しただけなのか、あるいはマップの繋がり自体に手を加えて位置が変わり、背景も調整する必要が出たのかもしれない。マデューラに転送で帰ってくると真正面にドラングレイグ城が見える演出があるくらいなので何かしら意味はあるはず。欲を言えば従来のマップにも拡張や変更を期待したいところだが果たして。続報が待たれる。




◇新NPCとストーリーの補完

  新たなNPCは名前は伏せられたままだが画像が公開された。

白く長い髭を蓄えた老齢の男。その手にはドラングレイグの王冠が。

炎に包まれた異形のNPC。トレーラーでは物語を導くようなセリフを話していた。


  このNPCについてはアン・ディールではないかという噂がある。そしてその推測はほぼ間違いないだろう。その根拠としてはヴァンクラッド王に酷似した風貌、手に持った王冠、タイトルのSCHOLAR、トレーラーで意味ありげに映されたアン・ディールの館へと続く王の扉が挙げられる。

  このアン・ディールという人物。ドラングレイグの王ヴァンクラッドの兄というとてつもなく重要なポジションでありながら作中では名前しか出ておらず、それも誰かのセリフで語られるわけでもなく、マップの名称とアイテムの解説にしか出てこなかった。かと言って重要な役割ではなかったかというとそうでもなく、ヴァンクラッドとは違う手法で共に真理を追い求めていたという。

  「光すら届かず、闇さえも失われた先に何があるというのか。だが、それを求めることこそが我らに課せられた試練」

  この「我ら」とはヴァンクラッドとアン・ディールの二人なのだろう。「使命」ではなく「試練」という言葉からは、火を継ぐことで真なる王になろうとしていることが窺える。

  そしてタイトルのSCHOLARだが、これには学者や博識な人、弟子(学徒)といった意味がある。アン・ディールは怪しい館にこもり背徳的な実験を繰り返していた。その結果館には異形がはびこり、アン・ディール自身は忽然と姿を消したという。確証はないが1枚目の画像が本来の姿で、2枚目の画像が何らかの実験の結果異形となったアン・ディールという推測が立つ。

  異形のNPCを包む炎もヒントだ。アイテム解説にアン・ディールの名前が出るものには炎に関するものがいくつかある。火吹き槍、呪骨の盾、封じられた太陽がそうだ。他にもアン・ディールの館の異形がドロップする混沌シリーズも炎属性を持つ。もちろんソウルの奔流や魔力解放、日暮れの杖を見るに魔術や闇術も研究していたようだが―。
  そして異形の殻(爪)の解説には「アン・ディールは生命の真理を探るべく、不死の秘密を解き明かす力を求めた」とある。

  ダークソウルの世界では、遥か昔の古竜の時代に火が起こり、それが生と死を創ったという。であるならば生命の真理を追い求めるアン・ディールが炎を研究するのは当然のことだろう。異形と炎はアン・ディールという人物を構成する重要な要素なのだ。

  ダークソウル2は言わばヴァンクラッド王の敗北の物語だ。ヴァンクラッドは武力で、アン・ディールは知識によってそれぞれ真理を追い求めた。二人はいつしかその道を違えたが、今作ではアン・ディールが見た真理の側面が語られることになりそうだ。

トレーラー冒頭。古竜の記憶を歩くキャラクターのマントは細身で丈が長い。このシルエットは王の鎧のマントと合致する。

祭祀場の通路古竜の側から走り抜ける映像。こちらも王の鎧と王の短剣、盾を装備している。アン・ディールだけでなくヴァンクラッド王についてもストーリーの補完がありそうだ。





◇その他のシステムやNPCは…

  他にも多くのプレイヤーが疑問に思っていることにも手を加えてほしいところ。過去のインタビューで語られたものの採用されなかった「刻システム」がその代表だろう。かねてよりファンの間で語られていたが、今作にはその刻システムの名残がそこかしこにあった。緑衣の巡礼の過去や、同一の装備でありながら時代の違うものなどがそうだ。
  また刻システムとは別に、破門のフェルキンと宮廷魔術師ナヴァーランの入れ替わり説や同一人物(二重人格)説もあった。個人的には親切なペイトと放浪のクレイトンの争いには実は第三者がおり、その人物が二人を争わせていたような気がしてならない。
  地図書きケイルの家の地下も宝箱とスケルトンだけというのもちょっと寂しい気もする。
  朽ちた巨人の森の砦に巨大な剣を突き刺した巨人とも戦いたい(これについてはデザインワークスで語られており実現はなさそうだが)。
  だがやはり最も求められるものは、火か闇か(神か人か)を選択するマルチエンドだろう。それこそがダークソウルの根幹を成すものだからだ。




◇限定版

  今作はパッケージ版とDL版が用意され、前者には限定版の販売もある。

それがこちら。どうやら前作のアルトリウス版と同じ構成のようだ。

  これは何としてでも手に入れたい。というのも今回のサウンドトラックにはDLC3部作と今作の新曲が追加され、2枚組になっているのだ。前回の限定版に付属されたサントラは、CD一枚74分にギリギリまで詰め込まれていたものの35曲という曲数のため、1ループにも満たずにカットされたトラックばかりだった。特に虚ろの衛兵、刑吏のチャリオット、スケルトンの王、ネズミの王の試練などお気に入りの曲がことごとく盛り上がる所でフェードアウトしてしまい、ゲームミュージック好きとしてはこれほど残念なものはなかった。しかし2枚組であれば新曲が十数曲追加されてもまだ余裕はあるはず。全ての曲を最後まで堪能できるサントラに仕上がることを願うばかりだ。また、DLC三部作の曲も素晴らしいものばかりだったので今作の追加曲にも大いに期待したい。

  そしてディスクにプリントされているドラゴン。これはダークソウル2本編発表時のトレーラーに出ていたドラゴンと同一のものだ。

額の眼といくつもの角が特徴的なドラゴン。残念ながら本編ではついに登場しなかった。

右端の主人公と比べるとその体躯は凄まじく大きく、眠り竜シンはおろか祭祀場の古竜すらも凌ぎそうだ。

  ヴァンクラッド王は古竜の記憶を辿り、アン・ディールも研究対象としていた。古竜が重要なファクターになりそうな今作。このドラゴンも古竜だとすれば世界観の断片として物語に関わってきそうだ。




◇最後に

  Bloodborneの情報に動きがあった。どうやら12月6日のPSExperienceで新たなトレーラーが公開されるようだ。新トレーラーを期待していただけにこれは嬉しいニュース。謎に包まれた地下遺跡の詳細が動画で判明するかもしれない。その仕様と動画の演出を早く堪能したくて仕方がない。期待して待とう。

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