今回はシステムに関わる新情報はなかったが、その追加情報と、折角なのでBloodborneのマスコットキャラである使者にもスポットを当てて書き記していこうと思う。
◇使者のよれよれトップ
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よれよれトップを被った使者。なかなかお洒落だ。 |
今作では使者の見た目をカスタマイズできる。欧州のサイトを見る限りスキンはトップハットだけでなく包帯もあるそうなので、その種類や数にも期待したいところだ。
しかしこのよれよれハットは何故よれよれなのか。よれよれと聞くとだらしないイメージがあるが、それは長いこと使い続けてきた証でもある。恐らくは前の持ち主の使者が大切に使っていたのだろう。どういう経緯で今回主人公から使者に渡すことになるのかは定かではないが、その物持ちの良さに使者のイメージが自分の中でうなぎ上り。使い古した物というのは持ち主の愛着の表れなのだ。
◇使者の目的とは
ぬくもりと呼べるものが血ぐらいしかなさそうなほど冷たい印象を持つヤーナム。そんな世界で戦いを続ける狩人が使者を傍に置くのは、彼らが自分をサポートしてくれる存在だからだ。手記のヒントや墓標の警告といった明確な利益があるから死と隣り合わせの世界でも使者はパートナー足りえる。対して使者からすれば狩人はどうだろうか。現状は狩人が使者に対して何らかの利益を供与している場面はない。使者が一方的に狩人に付いて回っているだけだ。
利益を求めず只々慕うというならそれは何も狩人ではなく獣でも構わないはず。それでも狩人を慕うということは獣にはない何かが狩人にはあるのだろう。狩人と獣との間にある差とは何だろうか。
悪夢に住まうとされる彼らは手記や墓標、悪夢の霧で狩人の探索をサポートしてくれる。狩人達が残した手記に近付けばここにヒントがあるぞと顔を出し、狩人が倒れたときに建つ墓標は近付くと使者のすすり泣く声が聞こえる……。使者は狩人を慕っている。本当にただお人好しなだけなのだろうか。
しかしここは尋常ではないヤーナムだ。執着とも言える狩人への思いは何か見返りを求めてのこととも考えられる。もしかしたら我々の知らぬ所で、あるいは狩人すらも気付かぬうちに何かを失い、それが使者の利益となっているのかもしれない。狩人から零れ落ちる何かを目当てに彼らは慕うのではないか。
使者が獣に類する者とは思えないので彼らが血を欲しているとは考え難い。血を求めるならそれこそ慕う相手は獣の方が適しているはずだ。住む世界を異にする使者が欲するからにはそれは血よりも何かもっと根源的なもの、例えば狩人と獣を分かつ、人間性のようなものなのでは。
使者の支援を受ける程に見返りは蓄積し、およそ取り返しがつかない程の大きな清算が最後に待っているのかもしれない。願わくば使者の慕う理由が、過去に狩人から帽子を貰ったからだとかそんな穏やかな理由であってほしいものだ。
◇妖しげな紋様と医療教会の大剣
使者のカスタマイズスキンの他にもいくつかの新要素がさりげなく公開された。
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限定版のジャケット。 |
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その背面には何やら妖しげな紋様が。 |
古来より紋様というのは何かのシンボルであったり人の所属を表すものによく使われる。Bloodborneの世界ならこの紋様は医療教会や、ヤーナムが抱える「軽々に探るべきではない秘密」に関係がありそうだ。
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ボックスケースの中身。 |
欲を言えばディスクケースは欧州限定版のようなスチールケースが良かったのだが、国内版では実現しないのだろうか……。
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こちらは付属するアートブックの中身。右側に新たな武器である「教会の大剣」が載っている。 |
大剣のイラストは2枚あり、その違いは巻かれた布しかないがこれは変形前と後なのだろうか? 鍔は違えど柄の部分が教会の石槌と同じなので中から直剣が出てくるのかもしれない。大剣と直剣の組み合わせならば非常に取り回しの良い武器となりそうだ。大剣の身には豪華な装飾が施されており、やはり鞘としての意味合いもありそう。早くプレイしてこの装飾をうっとり眺めたいものだ。
また、限定版のデジタルサントラの曲目も判明した。「Omen」「Hunter」「Cleric Beast」の3曲だ。Cleric Beastが聖職者の獣戦の曲であることは間違いないとして、残りは恐らくOmenがメインテーマ、HunterがTGSトレーラーの冒頭に使われた曲だろうか。思い返せば発売日解禁トレーラーの曲もあったが本編では使われない可能性もある。
19世紀をイメージしていることもあってか、ソウルシリーズと比べてBloodborneはBGMやトレーラーの演出がより映画的なのが面白い。またボス戦のBGMは感情を煽るようなフレーズが満載で、戦闘の流れを意識したような展開もあったりとボス戦を大いに盛り上げてくれそうだ。宮崎氏が意識したというエモーショナルな戦闘に期待しよう。
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